昨年夏、静岡県東部に噛みつきサルが出没し、ケガ人が100人に達したというニュースは記憶に新しい出来事ですね。
またクマが人里に出没し、相次いで襲われたというニュースもたびたび耳にします。クマの出る地域というと、人里遠く離れた・・・というイメージもありますが、民家もまだらにあるような場所で「クマ出没!ご用心!」という看板を目にするとその意外性に驚いてしまいます。
近年、日本各地で野生動物が人に危害を加えたり、農作物を荒らしたりする問題が急増しています。野生動物による被害を防止するために、平成20年2月に「鳥獣被害防止特措法(鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律)」が施行されました。
この鳥獣被害防止特別措置法ですが、急速に進む農村の鳥獣被害や農村地域の荒廃、地域住民、狩猟者の高齢化等が深刻な問題となっており、現在では法改正も検討されています。今後は、問題点をもう一度見直し早急に対策をとることが、農村地域の活性化および住民が安心して営農できることにつながっていくのだと思います。